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その不調、「材料不足」かもしれません  〜心の状態は、栄養からつくられる〜

皆様、こんにちは!ペリカン薬局 大濠店です。

今年の桜も本当にきれいでしたね♪

暖かくなり、過ごしやすい季節になってきましたが、

その一方で、体と心のバランスがゆらぎやすい時期でもあります。

 

例えば、こんなことはありませんか?

 

「なんとなく気分が落ち込む」

「やる気が出ない」

「眠れない」

 

こうした不調を感じたとき、

性格や気の持ちようの問題だと考えてしまうことはないでしょうか。

 

けれど実際には、

それは“心の問題”というよりも、

脳内の働きを調整する物質のバランスが崩れている状態、

あるいはそれらの物質がうまく作られていない状態なのかもしれません。

 

 

神経伝達物質とホルモンの役割

私たちの気分や意欲、睡眠には、

いくつかの重要な物質が関わっています。

 

セロトニンやドーパミン、GABA、ノルアドレナリンといった

神経伝達物質(神経同士が情報を伝えるための物質)

そして、睡眠に深く関わるメラトニン(ホルモン)です。

 

これらはまとめて、

「脳内ホルモン」と表現されることもありますが、

正確には、それぞれ役割や働き方が異なります。

 

ただ共通しているのは、

気分・意欲・覚醒・睡眠といった“心の状態”に大きく影響することです。

 

 

これらはすべて「材料(栄養素)」から作られる

 

こうした物質は体内で合成されますが、

材料は特別なものではなく、日々の食事から取り入れた栄養素を材料にして作られています。

 

・セロトニン:トリプトファン+ビタミンB群(葉酸、ナイアシン、ビタミンB6)、鉄など

・ドーパミン/ノルアドレナリン:フェニルアラニン+ビタミンB群、鉄など

・GABA:グルタミン、ナイアシン、ビタミンB6

・メラトニン:セロトニン+マグネシウム

 

つまり、材料が不足すれば、必要な量を作ることができません。

これはとてもシンプルな事実ですが、

日常生活の中では、意外と見落とされがちな視点です。

 

では、実際にはどのようにしてこれらの物質が作られているのか、

シンプルにまとめた図をご覧ください。

 

 

【脳内ホルモンの生合成過程】



 

 

特別なものではなく、日々の食事の積み重ねが、心や体の状態を支えていることが見えてきます。

 

薬の話に入る前に、こうした基本的な仕組みを知っておいた方が、

結果的に遠回りにならないこともあります。

栄養とメンタルの関係については、以下の書籍などが比較的わかりやすくまとまっていると思います。


 

現代の生活は「材料不足」を招きやすい

 

では、十分な材料は日々きちんと摂れているのでしょうか。

日常を振り返ると、

 

・朝食を抜く、あるいは簡単に済ませる

・たんぱく質が不足しがち

・加工食品中心の食事

・慢性的なストレスによる栄養消耗

 

こうした要因が重なり、

神経伝達物質やホルモンの“材料不足”が起きやすい環境にあります。


 

さらに、(特に朝に)日光を浴びる機会が少ない生活は、

セロトニンの働きにも影響すると言われています。

 

 

生活習慣も大きく関わる

 

これらの物質は、食事だけでなく生活習慣の影響も受けます。

 

朝、自然光を浴びること。

軽く体を動かすこと。

規則正しいリズムで生活すること。

 

こうしたシンプルな習慣が、

脳内のバランスを整える土台になります。

 

 

 

薬の前に、少し立ち止まって考えてみる

 

医療機関では、限られた時間の中で診療が行われるため、

生活習慣や栄養の部分まで十分に扱われないこともあります。

 

その結果、比較的早い段階で

薬物療法が開始されることもあります。

 

もちろん、薬が必要なケースもあり、

それによって助けられる方も多くいらっしゃいます。

 

ただ一方で、

「材料が十分でない状態のまま、働きだけを調整している可能性はないか」

そのような視点で一度見直してみることも、大切かもしれません。

 

 

最後に

もし今、心や体の不調を感じているなら、

まずは日々の食事や生活を、

少しだけ振り返ってみてください。

 

・タンパク質は足りているか

・ビタミンやミネラルは十分か

・朝、光を浴びているか

・体を動かしているか

 

体は、栄養素からできています。

そして、心の状態もまた、その影響を受けています。

 

それでも改善しないときには、

医療の力を借りることも大切な選択です。

 

けれどその前に、

「自分の体が何から作られているのか」、

そして「自分の体が何を材料にして動いているのか」を知ることは、

これからの選択をきっとより良いものにしてくれるはずです。